2011年5月10日火曜日

東京外為市場?15時=ドル92円後半、円買い戻しの流れ

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円
午後3時現在 92.86/92  1.3392/93  124.40/42
正午現在   92.75/76  1.3382/85  124.13/15
午前9時現在 92.99/01  1.3386/90  124.50/52
NY17時現在 93.13/18  1. ティファニー ネックレス
3384/88  124.74/81
 [東京 22日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場5時時点に比べてドル安/円高の92円後半。30日に日銀が発表する展望リポートで、2011年度の消費者物価上昇率見通しをプラスの数字に上方修正する可能性があるとの報道が相次いだことで、日銀の追加緩和期待で円ショートを抱えてい
た海外短期筋による円の買い戻しを誘った。 
 ドルは朝方の高値93.19円からじり安の展開となり一時92.74円まで下落した。午後の取引では、格付け会社のムーディーズがトヨタ<7203.T>の格付けをAa1からAa2に引き下げたとの発表をパネにドルは下値から切り返したが、反発力は弱く、その後は92円後半を中心の小動きに終始した。
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 クロス円は日銀の追加緩和期待後退に加え、上海総合指数や日経平均などアジア株が売られたことで、上値が重い展開となった。ただ、午後に入って日経平均が下げ幅を縮小したことで買い戻しが見られた。 
 市場は今夜発表予定の一連の米指標に関心を寄せている。
 ロイターのアナリスト調査によると、新規失業保険申請件数は前週の48万4000 rmt Red Stone
件から45万5000件に減る見通し。また、同じく今夜発表される3月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.4%の上昇、同月の中古住宅販売件数は同4.6%増とそれぞれ予想されている。
 「イニシャルクレイム(新規失業保険申請件数)は、大勢が強い数字を予想しているが、もしも弱い結果なら、株が一段安となり、株売りがリスク回避のドル買い、 rmt aion
円買いをもたらす。 ドルと円の関係では、米長期金利が低下するためドル/円は下落方向。 クロス円も下げ幅を拡大するだろう」とJPモルガン?チェース銀行のシニアFXストラテジスト棚瀬順哉氏は言う。
 さらに、今回の新規失業保険申請件数が雇用統計と調査時期が重複するため、イニシャルクレイムの弱い結果はすなわち弱い雇用統計を連想させる、と
同氏は言う。  
 <日銀の追加緩和期待後退>
 市場では、「ゼロ%以下のマイナスの値は許容していない」(日銀)との方針に対して「プラス見通しを出すことで、日銀が追加緩和を回避するとの見方につながった。ただ、実体としては円を買いたい向きの口実になっているだけではないか。だからスピードもそう速くない。国内勢は冷静だ」(国内金融
機関)という。
 他方、「ニューヨークタイムズで、きょうにも同内容の記事が掲載されるとの憶測も広がっている」(外銀)とされ、日銀の追加緩和期待後退観測は、短期筋に格好のポジション調整の場を提供した。
 日米金融政策の方向性のギャップを指摘する参加者もいる。
 「日米金融政策の比較では、バーナンキFRB議長の証言をきっかけに
米国では出口が遠のいた感があり、日本ではいったんは盛り上がりを見せた追加緩和期待が、ここへきて後退している。理屈上は円安一服となり、円売りに傾いていた短期筋によるポジション調整を招いている」と東京都民銀行シニア為替アドバイザーの角田秀三氏は言う。 
 「実需筋も今週は93円台で継続的にドル売りを実施しており、上値が重いことが確
認された」と同氏は続ける。
 ドル/円は、19日につけた直近安値(91.60円)からの戻りを93.45円までで押さえられており「93円半ばでは実需の売りが出てくる」(都銀)など93円半ばが当面のレンジの上限との見方が広がっている。「上限に近い位置にいたため、買いより売りのほうが攻めやすい」(国内金融機関)ことがドル/円の売りを
支援した。
 <ユーロ>
 ユーロ/ドルは1.33ドル後半を中心とする小動き。 前日はユーロの名目実効レートが年初来安値まで下落したが、「理屈をつけてはユーロを売るという流れはそろそろ限界にきている」(ファンドマネージャー)との指摘も聞かれる。「ギリシャ問題でユーロ売り、コモディティーが回復すれば豪ドル買い/ユーロ売り、米経
済指標が強ければユーロ売りとなり、結果的に市場のユーロ?ショートが溜まっているので、ポジションの傾きからみても、新規材料が出なければユーロは今後大幅に売り込めないだろう」(同)との見方もある。
 ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相によると、21日に始まったギリシャが欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)と行っている支援協議は
2週間継続され、5月15日までに共同文書で合意する予定。
 前日のユーロ安の背景は、欧州株式市場が全面安だが、そのトリガーとなったのは、ギリシャやポルトガルなどの国債のCDSスプレッドが大幅に拡大し、これが欧州社債のCDSスプレッドを押し広げたことがある。また、ギリシャ10年物国債の対独スプレッドも一時500ベーシスポイント(
bp)に乗せた。
 ただ、「ユーロと、ギリシャ国債の対独スプレッドとの間には一定程度の相関があるが、同スプレッドと株価などのリスク資産動向の相関は低く、きのうの動きはむしろ例外的だった」とJPモルガン?チェース銀行のシニアFXストラテジスト棚瀬順哉氏は指摘する。「投資家のリスク志向の動向が、為替相場のトレンドを主導する足元の状況
下では、ギリシャ問題よりも米企業決算や景気指標がより重要性が高い」と棚瀬氏は言う。
 <オバマ大統領演説>
 オバマ米大統領は22日にニューヨークで行う演説で、金融規制改革を支持するよう金融界に求める見通し。 ホワイトハウス当局者が事前に明らかにした演説原稿によると、大統領は金融界に対し「金融システム改革に向けた自身の取り組み
に、対抗するのではなく、参加するよう」求め、議員には上院で審議中の法案を成立させるよう要請する。 大統領は国民に対し、金融業界の改革推進で何が問題かを指摘し、上院で審議中の(金融改革)法案で民主?共和両党の意見をどうまとめるかについても語る予定。
 「ボルカ―ルールを発表した際に円高に振れたので、(スピーチに対して)警戒感はあるが
、具体的な規制内容には触れず、意気込みの表明で終わると予想され、直接的な為替への影響はないのではないか」(同外銀)という。
 (ロイター 森佳子記者)

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引用元:RMT

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